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吉田 勝; 浅野 雅春; 諏訪 武; 片貝 良一*
Radiation Physics and Chemistry, 55(5-6), p.677 - 680, 1999/00
被引用回数:24 パーセンタイル:83.9(Chemistry, Physical)アクリロイル-L-プロリンエチルエステル(A-ProOEt)のホモポリマーゲルは、水中において、2C付近で体積相転移を示す。一方、このA-ProOEtゲルは、pH2.5-7.5の緩衝液中、37Cで処理した場合、収縮状態(0.5以下の膨潤、Sw)のみを保持することがわかった。このA-ProOEtゲルに、末端にカルボキシル基を持つ温度・pH応答型メタクリロイルグリシン(MA-Gly)及び比較のためpH応答型メタクリル酸(MA-Ac)を導入し、コポリマーゲルを得た。A-ProOEt/MA-Gly(30/60mol%)からなるコポリマーゲルの場合、pH7.5の緩衝液中、37Cで処理したところ、2時間後に平衡膨潤(Sw=46)に到達した。これに対し、MA-Acを含むコポリマーゲルでは、9時間後でさえ平衡膨潤(Sw=18)に到達しなかった。この結果から、MA-Glyのように温度・pH応答機能を兼ね備えたアミノ酸基をもつゲルの方がpH応答機能のみのMA-Acよりも大腸デリバリー用のゲルとして優れていることが明らかとなった。
田口 光正; 南波 秀樹; 青木 康*; 古川 勝敏; 大野 新一*
Radiation Physics and Chemistry, 55(5-6), p.511 - 514, 1999/00
被引用回数:4 パーセンタイル:34.76(Chemistry, Physical)TIARA施設に設置されたAVFサイクロトロンからの175MeV、Arイオンを0.1mmのアパーチャーを通して真空容器に満たした気体Arに入射した。2次電子によるイオン化収量を可動式の小型イオン化チェンバーにより求めた。ガス圧及びイオン化チェンバーの位置を変えることにより、水換算でイオンビーム軸から5nmから8m程度までの距離の線量分布を得た。分布は100nm程度までの領域では、理論的に見積もられている通り半径の2乗に反比例するが、それより外側の領域ではより急峻な半径依存性を示すことがわかった。線量分布は2次電子の最大飛程よりも外側まで広がっていることがわかった。また、コア部分を除いた領域のエネルギー付与量を求めたところ、LETの約90%であった。
大野 新一*; 古川 勝敏; 田口 光正; 南波 秀樹; 渡辺 宏
Radiation Physics and Chemistry, 55(5-6), p.503 - 506, 1999/00
被引用回数:7 パーセンタイル:49.64(Chemistry, Physical)水中を走る重イオンのエネルギー損失は、半古典的な考察から半径1nm範囲内に重イオンの直接作用によるエネルギー付与が22.8%起こることがわかる。また、それより外側の領域では2次電子を経由するエネルギー付与が起こる。気体試料中の電離量分布の実測データを解析することにより、2次電子を経由するエネルギー付与の分布を系統的にまとめることができた。フリッケ線量計の溶質濃度を既定することにより、重イオンの飛跡から距離tとt+tを半径とする単位長さの2つの円筒に挟まれた部分の体積2ttに含まれる溶質Feの個数が求められる。イオン照射によりこの領域に付与されるエネルギーは計算によって求められ、線照射でのG値の線量依存性をトラックの中心部分に相当するような高線量域まで仮定することによって、生成Feの個数の動径分布が求められた。生成Feの個数をt=0-にわたって積分することによって1MeV Hから1400MeV UにいたるイオンについてFe生成のG値が求められた。